
日本郵便、中南米向け国際郵便遅延・続報=チリ主要陸路封鎖続く、ブラジル国郵赤字で処理遅延
日本郵便は8月7日、メキシコやブラジル、チリなど中南米の一部の国・地域あての郵便物について、配達に遅延が生じていると発表した。航空会社から郵便物・貨物の滞貨(たいか)による遅れの連絡を受けたためで、当面は届けに遅れが生じる恐れがあるとしている。同社は関係航空会社に早急な改善を申し入れた。発表以降、週明けも続報は出ておらず、遅延の解消時期は見通せない。
南米各地で国際郵便が停滞
背景には、南米の物流を圧迫する複数の要因が同時進行している。チリとアルゼンチンを結ぶ主要陸路のクリスト・レデントール峠は、記録的な積雪により7月中旬から封鎖が続き、8月10日時点でも再開の見通しは立たない。
チリ内務省・国境管理当局(UPF)は同峠(統合システム)の再開時期を未定とし、統合回廊であるため再開には両国で安全・通行・運用体制の条件が同時に整う協調判断が必要だと説明する。当局は代替峠のJama、Pino Hachado、Cardenal Antonio Samoréを強化運用し、一部は通常の3倍の処理能力で流量を吸収しているとする。
航空輸送でも、サッカー・ワールドカップ後に南北アメリカ間の便が再編され、旅客機のベリー(床下貨物)スペースが縮小したとの指摘がある。加えてブラジルの国営郵便Correiosは赤字が続き、着後の国内処理の遅れが慢性化。米国による少額輸入品の免税措置(デミニミス)撤廃も、地域の郵便網とキャリアの採算を不安定にしている。


