
ネパール洪水、国際郵便の遅延続く―道路寸断で物流復旧なお途上
ネパールで8月下旬に発生した大規模洪水の影響で、被災地の物流網の復旧が遅れている。9月9日時点でも道路や通信網の復旧作業が続き、一部地域では陸路が寸断されたままだ。日本郵便もラスワなど5地域で国際郵便の送達に遅れが出ているとしている。
ネパール洪水、道路網の復旧なお途上
ネパール政府は8日、ラスワやヌワコット、ダディングなどで道路や橋、水力発電施設などの被害が残っていると明らかにした。軍と技術者がガルチ―トリスリ道路の復旧を進め、タディ川では仮橋を建設している。国連の物流支援組織によると、被災地では道路が数キロメートルにわたって流失し、ラスワ上流部などでは車両で入れない地域もある。
現地紙カトマンズ・ポストは8日、ラスワの一部集落で道路が途絶え、食料などの救援物資をヘリコプターやドローンで運んでいると報じた。首都カトマンズなどから物資は届いているものの、集積地から被災集落への輸送が滞っている。
日本郵便、5地域で国際郵便に遅れ
道路網の被害は国際郵便にも波及している。日本郵便は4日、ラスワ、ヌワコット、ダディング、ゴルカ、チトワンの5地域で、全種別の郵便物の送達に通常より時間がかかると発表した。ネパールから日本宛ての郵便物にも遅れが生じる可能性がある。
ネパール政府郵便サービス局(Nepal Post)も洪水後、国内郵便に加えて国際郵便の処理や輸送が混乱していると通知し、その後は一部の郵便輸送を再開した。日本郵便の国別情報では9日時点で航空扱いの通常郵便、小包、EMS(国際スピード郵便)は差し出せる。受け付けは続いているものの、被災地域では現地到着後の国内輸送や配達に時間がかかる可能性がある。
越境EC、配送日数や納期設定に影響
ネパール向けに商品を販売する越境EC事業者にとっては、国際輸送だけでなく現地での配送日数を見込む必要がある。道路が寸断された地域では代替ルートが限られ、同国内でも配達にかかる時間に差が出る可能性がある。
購入者に示す到着予定日は余裕を持って設定し、発送後は追跡情報を確認する対応が必要になる。高額品や納期が決まっている商品では、配送会社の受託状況や補償条件も確認しておく必要がある。ネパールでは雨期が続いており、国連の物流支援組織は追加の降雨で道路状況が再び悪化する可能性も指摘している。
Severe flooding in late August in Nepal has led to delays in the restoration of logistics networks in affected areas, particularly in regions like Rasuwa and Nuwakot. This has also impacted international mail delivery, with Japan Post reporting delays in postal services due to damaged roads and communication links.



