
既存ECサイトに導入できる越境EC支援サービス5選|低コストで海外販売
日本国内のEC市場は人口減少などを背景に伸び悩んでいますが、世界の越境EC市場は拡大しており、年間平均成長率は約26.2%と推計されています。 (参照:経済産業省|令和5年度 電子商取引に関する市場調査 報告書)
こうした背景から、海外展開を検討する企業が増え、日本からECで海外向けに販売する「越境EC」が主流になっています。越境ECの参入方法は、大きく次の3つに分けられます。
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自社ECサイトの越境化(越境ECバナーサービス)難易度:★☆☆
国内向けECサイトのHTMLにタグを追加し、海外から購入できる仕様にする方法。
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越境ECモールへの出店 難易度:★★☆
既存の集客力を活かせる大手海外モールに出店する方法。
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自社越境ECの新規構築 難易度:★★★
国内ECと別で、海外向けにローカライズしたECを立ち上げる方法。
本記事では、このうち最も始めやすい方法である越境ECバナーサービスについて、仕組みとメリット、主要サービス5つを比較して紹介します。残り2つの参入方法については、以下記事をご覧ください。
越境ECとは? 注目背景、始め方、市場規模をわかりやすく解説
※各サービスで提供内容や名称は異なりますが、既存のECサイトにタグなどを設置し、海外ユーザー向けの購入環境を提供する、類似した仕組みを持つサービスを「越境ECバナーサービス」と総称しています。
1. 越境ECバナーサービスとは?
越境ECバナーサービスは、既存の国内向けECサイトにタグを追加することで、海外からのアクセスに対応した多言語カートや入力フォームなどの購入窓口が表示されるサービスです。サイト自体を作り直す必要がなく、最小限の実装で海外販売を始められる点が特徴です。サービスによって対応範囲は異なりますが、決済やカスタマーサポート、海外配送など、越境ECに必要な業務の一部または多くをサービス提供会社に任せられる点が特徴です。
仕組み
ECサイトに専用タグを設置すると、海外からのアクセス時に専用バナーなどが表示されます。ユーザーはバナーから多言語対応の購入画面に進み、決済や海外配送、カスタマーサポートなどはサービス提供会社側の仕組みを利用します。
サービスによってタグの種類や導入手順は異なりますが、既存サイトにタグを設置することを基本としており、サイトを一から構築する場合と比べて短期間で導入しやすい点が共通しています。
国内の主要なEC構築システムの多くは、越境ECバナーサービスと連携しています。以下の記事で、自社で利用しているEC構築システムが対応しているかご確認ください。
ECサイト構築システム18選|コスト・海外販売機能・選び方を徹底比較
メリット
海外向けサイトをゼロから構築する場合と比べて、導入の手間とコストを抑えながら、自社サイトのブランド世界観を保ったまま海外販売を始められます。
注意点
多言語化されるのは、サービス提供会社が用意する購入画面などが中心で、既存の商品ページや説明文などサイト本体の翻訳・ローカライズまで含まれるとは限りません。海外ユーザーに商品の魅力を伝えるには、商品ページ側の多言語対応を自社で用意する必要があります。
また、現地ECモールと比べて自社での集客努力が必要になる点や、サービスごとに対応言語・決済手段・販売対応国・手数料などが異なる点も、事前に確認しておきましょう。
また、既存のECサイトに専用のタグを設置するため、HTMLコードを編集できることが導入条件となります。例えば、ZenLinkはHTML編集ができないYahoo!ショッピングやSTORESでは利用できないと明記されており、Rakufun Global ConnectもHTML編集機能がないサイトには対応できないと明記しています。(参照:ZenLink|FAQ、Rakufun Global Connect公式|導入方法・対応サイト)
そのため、導入を検討する際は、利用中のEC構築システムでHTMLや指定のタグを設置できるかを事前に確認しておくことが重要です。なお、ECシステムによっては、管理画面からタグを設置できる場合もあります。例えばZenLinkでは、ShopifyやBASE、ecforce、Makeshop、futureshop、カラーミーショップなど、複数のECプラットフォーム向けにタグ設置方法を案内しています。
おすすめの事業者
海外向けサイトを一から構築する予算や人員を確保しづらい事業者、まずは低リスクで海外需要を試したい事業者、本格進出前にテストマーケティングをしたい事業者に向いています。
2. 越境ECバナーサービス5選を比較
代表的なバナーサービス5社について、販売対応国、配送、対応言語、費用を比較します。
※「―」は、各社が公開している情報から具体的な数値・内容を確認できない項目です。
※費用は基本的なサービス利用に関するものです。決済手数料、送料、オプション料金などが別途発生する場合があるため、導入前に各社の料金体系を確認してください。
※ZenLinkは本メディアと同じZenGroup株式会社が運営するサービスです。
ZenLink
ZenLinkは、ZenGroup株式会社が運営するバナーサービスです。
19言語、175の国・地域への配送に対応し、海外会員320万人へのアクセスや、150種類以上の決済方法を提供しています。
初期費用・月額費用は無料で、サービス利用料として売上の10%がかかります。
海外向けの集客支援もサービスの特徴で、現地のネイティブマーケターによるプロモーションを利用できます。(参照:ZenLink公式)
BuyeeConnect
BuyeeConnectは、BeeCruise株式会社が提供するバナーサービスです。タグを設置することで導入でき、海外ユーザーの注文後はBuyee側が購入や海外配送などを代行します。
18言語に対応し、配送方法は最大11種類、最安235円から利用できます。初期費用・月額費用・販売手数料は無料。オプション利用時の料金や海外ユーザー側から収受する費用があります。(参照|BuyeeConnect公式)
WorldShopping BIZ
WorldShopping BIZは、株式会社ジグザグが提供するバナーサービスです。海外ユーザーはWorldShopping専用の購入画面を通じて商品を購入でき、決済や海外配送などを同社が代行します。
初期費用33,000円、月額費用5,500円(税込)がかかります。JavaScriptタグ1行で導入でき、連携カートでは最短1日で導入できる点も特徴です。(参照:WorldShopping BIZ|ご利用料金について)
Rakufun Global Connect
Rakufun Global Connectは、株式会社楽一番が提供するバナーサービスです。ECサイトにタグを設置することで、海外ユーザーによる購入を受け付けられます。
初期費用・月額費用・販売手数料は0円で、決済や国際配送、チャージバック対応などを楽一番側が担います。また、海外ユーザーへの代理購入・物流基盤を活用することで、EC事業者の海外販売に伴う業務負担を抑えられます。
(参照:楽一番|Rakufun Global Connect、PR TIMES|Rakufun Global Connect)
FJ Pop-up!
FJ Pop-up!は、株式会社FROM JAPANが提供するバナーサービスです。10言語に対応し、190以上の国・地域への発送実績があります。
ECサイトに指定されたscriptタグを設置することで利用でき、海外ユーザーがFROM JAPANを通じて商品を購入します。購入から発送までFROM JAPANが代行するため、EC事業者は海外ユーザーとの個別のやり取りや海外発送を自社で行う必要がありません。
初期費用・月額費用・成功報酬などが不要で、導入・販売コスト0円で利用できます。また、JETROの掲載情報では、タグの設置作業は約3分で完了するとされています。
(参照:JETRO|FJ Pop-up!、PR TIMES| FJ Pop-up!)
3. まとめ|自社に合う越境ECバナーサービスの選び方
越境ECバナーサービスを利用すれば、既存のECサイトを活用しながら、海外販売を比較的低コスト・低リスクで始められます。サービスを選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。
Japan’s domestic e-commerce market faces stagnation due to a declining population, yet the global cross-border e-commerce market is growing at an estimated annual rate of 26.2%. Businesses are increasingly considering expanding overseas, leading to the popularity of cross-border e-commerce (CBEC). The article outlines three main entry methods for CBEC, with a focus on cross-border e-commerce banner services as the most accessible option, allowing existing domestic e-commerce sites to integrate foreign sale capabilities with minimal setup. Additionally, it compares five key service providers, highlighting their features, costs, and operational scope.




