TikTok Shop、EUと英国で越境販売を開放 日本版は国内向けのまま

TikTok Shop、EUと英国で越境販売を開放―日本版は国内向けを維持

Published On: 2026-09-08|Last Updated: 2026-09-08|Tags: |Categories: ニュース|By |

動画コマースを展開するTikTokは9月21日より、EU域内と英国の間で出品者が相互に越境販売できる仕組みを導入する。ブレグジット後に分かれた両市場を、同社の基盤上で再び結ぶ。

TikTok Shop、EU8カ国から英国への販売を9月に試験開始

ベルギー、ドイツ、フランス、アイルランド、イタリア、オランダ、ポーランド、スペインの8カ国の出品者が、英国の消費者に販売できるようになる。まず9月21日に一部の出品者で試験運用を始め、10月19日に対象を広げる。英国向けの発送は、出品者自身が荷物を送る「Ship by Seller」だけが用意される。

配送業者の選定・費用負担に加え、配送トラブル時の顧客対応も出品者が負うと、同社の英国向け配送ポリシーが定める。参加には、対象EU市場での出店実績と良好なアカウント状態が求められる。

英国からEU12カ国への販売は10月19日から

逆方向では、英国の出品者がドイツ、イタリア、フランス、スペイン、ポーランド、オランダ、ベルギー、チェコ、オーストリア、ギリシャ、ポルトガル、ハンガリーの12カ国へ販売できる。

いずれも同社の越境販売網「Sell Across Europe」に連なる市場だ。資格はアカウントの状態と実績で判定され、一部の商品カテゴリーは販売が制限され、適合書類の提出を求められる場合がある。

日本版TikTok Shopは越境の相互出品に対応しない

日本でも2025年6月末に同名のサービスが始まったが、出店に国内での事業者登録を求め、決済も円建て、配送も国内で完結する国内向けの仕組みで、今回のような国境をまたぐ相互出品には対応していない。越境の相互出品は、承認済みの配送業者や関税処理を伴う別建ての仕組みで、日本市場には現時点で用意されていないため。

動画やLIVE配信を起点とする購入が流通の中心という特性は共通するが、出品者が国際配送や関税、返品対応まで自ら負う欧州・英国間の枠組みとは、実務負担の質が異なる。

この記事を書いた人

森 茂樹

元Web3ニュースメディア編集長。日本とオーストラリアで20年以上にわたり、記者・編集者、翻訳者、Webプロデューサーとして活動。日本ではエンターテインメント「ザテレビジョン」(KADOKAWA)ほか、豪州では「日豪プレス」の記者・編集者として従事した。

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