
QRコードで多言語案内の店舗支援サービス、アクアリーフが提供開始
株式会社アクアリーフは10月1日、QRコードをスマートフォンで読み取るだけで多言語の施設案内を表示できるクラウド型サービス「shirubee Guide」の提供開始とを発表した。日本語で作成した案内をAIが自動翻訳し、英語や中国語など最大6言語で表示できるほか、オプションでAIチャットボットも利用できる。
QRコードで多言語案内、更新は現場から数クリックで
shirubee Guideは、店舗や飲食店のほか、観光施設、宿泊施設、イベント会場、病院、自治体窓口など幅広い現場を想定したサービスだ。紙の案内板を多言語化しようとすると、言語の数だけ掲示物を作り直す手間がかかるが、同サービスではQRコードを貼り替えずに案内内容をオンラインで更新できる。
料金は月額0円のFreeプラン(日本語・英語、テキストのみ)から、画像や動画を含む多言語案内に対応するBasicプラン(月額5,000円)まで3段階で用意した。手頃な価格帯でひとまず多言語対応を試せる設計にしたことで、小規模な店舗や臨時のイベント会場でも導入のハードルを下げた格好だ。
日本政府観光局(JNTO)によると、2026年7月の訪日外客数は344万2,100人と、7月として過去最高を記録した。増え続ける訪日客に対応しながら限られた人員で店舗を回さざるを得ない小売・飲食の現場にとって、スタッフの手を介さずに多言語対応を済ませられる仕組みへの関心は、今後も高まっていきそうだ。
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越境ECへの導線としての可能性も
同社はネットショップの受注を一括管理するクラウド型システム「助ネコ」も手掛けており、EC事業者との接点を持つ企業だ。shirubee Guideの案内ページはWeb上に作成されるため、QRコードを読み取った来訪者をそのまま自社の越境ECサイトへ誘導するリンクを組み込むといった使い方も考えられる。店舗で体験した商品を、帰国後にオンラインで購入してもらう流れを描きたい越境EC事業者にとっては、多言語対応と送客を一つの導線でまとめられるかどうかが、導入を検討するうえでの着眼点になりそうだ。
インバウンドと越境ECを掛け合わせた施策や実例については「インバウンド需要を越境ECにつなげる最新戦略ガイド」にて解説している。
参考:類似サービスとの比較
多言語案内の分野では、QRコードを起点とするサービスが複数存在する。各社の公式情報をもとに、対応言語数や対象施設などを整理した。
| サービス名 | 対応言語 | 用途 | 主な対象施設 |
|---|---|---|---|
| shirubee Guide | 最大6言語 | QRから多言語案内ページを表示 | 店舗・飲食店・観光施設・宿泊施設・イベント会場・病院・自治体 |
| QR Translator | 標準15言語(50以上の言語から選択可) | QRから端末の言語設定に応じたページへ自動転送 | 商業施設・公共交通機関・自治体・観光案内 |
| アビAiコンシェルジュ | 109言語 | QRから館内案内・レストラン注文・設備予約などを提供 | ホテル・旅館(約800施設が導入) |
| Kotozna In-room | 109言語 | QRから客室案内・注文・スタッフとのチャットを提供 | ホテル・旅館(600施設以上が導入) |
| QR翻訳シール | 13言語 | 看板にシールを貼付し、QRから翻訳済みページを表示 | 鉄道事業者・大型施設・看板事業者 |
料金はいずれも問い合わせ制または非公開で、単純な価格比較はできない。ただしサービスの設計思想には違いが見える。アビAiコンシェルジュとKotozna In-roomは109言語対応でレストラン注文・設備予約などホテル固有の機能を備え、宿泊施設への深い入り込みを志向している。QR Translatorとqr翻訳シールは、商業施設や公共交通機関の看板・掲示物を多言語化する用途に重心を置く。
shirubee Guideは、対応言語数こそ6言語にとどまるものの、業種を限定せず月額0円から導入できる価格設定を打ち出しており、宿泊施設向けの高機能サービスと公共サイン向けサービスの中間に位置する「低価格・スタンダード型」という立ち位置を取っていると言えそうだ。
越境EC事業者にとっては、対応言語数や宿泊施設向け機能の豊富さよりも、実店舗やポップアップイベントなど多様な現場に低コストで導入できるかどうかが、比較検討の軸になりそうだ。
Aqua Leaf Corporation has launched a cloud-based service called “shirubee Guide” that enables multi-language facility guides through QR codes, automatically translating content into up to six languages. The service is designed for various settings, including stores, restaurants, and tourist attractions, and allows for easy online updates without changing the QR code. Plans range from a free option for basic text in Japanese and English to a paid plan that supports images and videos, catering to small businesses and temporary events.




